全身に痒みがでるアトピー性皮膚炎ですが、「特に頭の痒みが気になる」という方も多いですよね。
私も、アトピー性皮膚炎がひどい時期に頭が非常に痒く、つらい思いをしました。今回は、そんな頭の痒みにおすすめの対処法をご紹介いたします。
頭の痒みが治らないなら原因をチェック!
アトピー性皮膚炎による頭の痒みが出ている場合、
「早く薬をつけなければ……」
「痒みが治まる飲み薬を早く飲もう」
そんな風に考える方が多いのですが、このように痒みへのアプローチだけでは、症状を軽減できません。
もちろん、薬を塗ったり飲んだりすることで痒みは抑えられますが、それだけでなく“なぜ痒みが出たのか”という原因に迫ってみましょう。
「痒みの原因はもちろんアトピーでしょ」
そう思いがちですが、実はアトピー性皮膚炎だけでなく、カビや菌による影響も考えられます。
もし、つらい痒みの原因がカビや菌からくるものだった場合。
いくらアトピーの薬をつけても改善できないため、症状が長引いてしまいます。
「アトピーの治療を続けているのに、頭の痒みが軽減されない」
という場合は、カビや菌による痒みを疑ってみましょう。
“何が原因なのか”については、病院で調べることができます。
アトピーの薬ではなかなか良くならないことを伝えた上で、カビやアレルギーが原因になっていないか、調べてもらいましょう。
原因が分かれば、カビならカビ用の薬、何らかのアレルギーならそれに合わせた薬を処方してもらえます。
原因がアトピー性皮膚炎の場合
検査をした結果、頭の痒みはアトピー性皮膚炎のみが原因、という例もあります。
このケースでは、痒みがひどくなるタイミングが、
「シャンプーをした時」
「シャワーを浴びた後」
のうち、どちらかである場合が多いでしょう。
シャンプーをした時痒みが出る場合は、思い切ってシャンプーの使用を止めるのが正解です。シャンプーを使わなくても、お湯で丁寧に流してあげれば、髪や頭皮の汚れは十分落とせます、
何が原因か分からない状態で、痒みを感じるシャンプーを使い続けるのはNG!
アトピーで悩んでいる方がよく選ぶ「アトピコ」などのシャンプーも、全員に合う訳ではありません。症状を抑えるためにも、まずはシャンプー自体を中止してみましょう。
痒みの原因がシャンプーではなく、シャワーの刺激にある場合もあります。
頭を流す場合はシャワーではなく、湯船からお湯をすくって流すようにしましょう。
シャンプー、シャワーを使わない。
まずは、この生活をしばらく続けてみて、様子をたしかめてください。
原因がシャンプーやシャワーだった場合、症状が改善されていくはずです。
このように、少し良くなってきたら、痒みを感じたシャンプーとは別のシャンプーを、少量から試してみましょう。できるだけ低刺激のシャンプーがおすすめです。
どれが良いかで迷ったら、原材料が無添加のものを選びましょう。
香りについこだわりたくなりますが、香料が含まれるシャンプーは、どうしても刺激が強くなります。アトピー性皮膚炎による頭の痒みが気になる場合は、避けるようにしてください。
まとめ
頭の痒みが気になったら、アトピー性皮膚炎以外の原因を疑ってみましょう。
その他に原因がなく、アトピー性皮膚炎が痒みを引き起こしている場合は、シャンプー、シャワーを止めてみると、改善できる可能性があります。
私も実際にこの方法で痒みを鎮め、自分に合ったシャンプーに出会うことができました。
状態が落ち着いてきても、シャワーはできるだけ避けてくださいね。対策をしっかり行って、痒み知らずの気持ち良い一日を目指しましょう。